- HOME>
- ドクターズインタビュー
くずもと内科クリニック 院長インタビュー
地元・八尾で、
内科から検査まで
相談できるクリニックに
大阪府八尾市山本高安町、近鉄高安駅西口すぐの高安クリニックビル3階にある「くずもと内科クリニック」。2025年4月に開院した同院は、内科・消化器内科を中心に、胃カメラ・大腸カメラ、CT検査、エコー検査などにも対応し、かぜや発熱などの急な体調不良から、生活習慣病、胃腸の不調、健診で指摘された異常まで、幅広いお悩みに対応しています。今回は、クリニックの院長である葛本 琢哉(くずもと たくや)先生に、地元で診療を行う想いや、日々の診療で意識していること、クリニックとして力を入れている検査体制について、お話を伺いました。
幼い頃に診てもらっていた場所で、地域医療に携わるご縁


地元で開業された理由を教えてください。
きっかけの一つは、子どもの頃からなじみのあるこの場所で診療を始めるご縁をいただいたことです。
私は八尾市で育ち、幼い頃は喘息などで体調を崩すことがありました。そのたびに診てくださっていたのが、当時この場所で診療されていた中垣先生です。子どもの頃の自分にとって、「お医者さん」といえば中垣先生、という感覚がありました。
その後、大学病院や関連病院で経験を積むなかで、中垣先生が診療を終えられると聞きました。自分にとって思い入れのある場所でもありましたし、できることならこの場所で地域の診療を続けていきたいと思い、開業を決めました。
昔、自分が患者として通っていた場所で、今度は自分が地域の方を診る立場になる。そう考えると、不思議なご縁を感じますし、自然と気持ちが入ります。
消化器を専門にしながら、内科全般を診てきた経験


勤務医時代の経験で、今の診療に生きていることはありますか。
大学病院では、どうしても専門的な診療が中心になります。消化器なら消化器、と一つの分野を深く診ていく場面が多いですね。
一方で、関連病院では消化器内科を専門にしながらも、内科全般を診る機会がたくさんありました。発熱や生活習慣病、呼吸器の症状、体調不良など、本当にいろいろな患者様を診てきました。
開業してからは、その経験がとても役に立っていると感じます。胃腸の症状で来られた方でも、血圧や糖尿病、睡眠の問題が関係していることがありますし、健診の結果を持って来られた方から、実は胃もたれや便秘の相談につながることもあります。
消化器を専門にしてきたことはもちろん強みですが、まずは内科医として、その方の体全体を見ながら必要な診療につなげていく。そこは、これまでの勤務医時代に自然と身についた部分だと思います。
初診では、これまでの経過をできるだけ詳しく聞く


診療で意識されていることを教えてください。
できるだけ、患者様のお話をしっかり聞くようにしています。
特に初めて来られる方は、これまでの病気のこと、飲んでいる薬のこと、以前に受けた検査のことなど、話したいことがたくさんあると思うんです。ご本人も「どこまで伝えたらいいのかな」と迷いながら話されることがあります。
開業したばかりの頃は、そうしたお話を一つひとつ聞いて、カルテにも細かく書き込んでいました。正直、診察に時間がかかることもありましたが、最初にきちんと情報を残しておくと、次に来られたときに経過を追いやすくなります。
もちろん、患者様が多い日は、十分に時間を取るのが難しいこともあります。それでも、「いつから続いているのか」「何が一番気になっているのか」「これまでどういう治療を受けてきたのか」は、しっかり確認するようにしています。
症状だけを見て終わるのではなく、その方がこれまでどう過ごしてこられたのかも含めて診ていきたいですね。
CTやエコーを使い、必要な検査へ早くつなげる


クリニックの特徴を挙げるとすれば、どのような点でしょうか。
CTやエコーなどの検査ができることは、当院の特徴の一つだと思います。
クリニックでは、どうしてもできる検査に限りがあります。症状を聞いて診察して、「少し様子を見ましょう」となることもありますし、詳しい検査が必要な場合は大きな病院へ紹介することもあります。
ただ、患者様としては「結局、何が原因なんだろう」と不安が残ることもあると思うんです。当院では、診察の内容に応じてCTやエコーを使い、院内である程度確認できる体制があります。
もちろん、すべてをクリニックだけで完結できるわけではありません。必要があれば、きちんと大きな病院へ紹介します。ただ、その前の段階で検査をして、原因の手がかりを探れることは、患者様にとって安心につながるのではないかと思います。
駅前のクリニックで、診察から検査まで進められる。そこは、地域の方にとって使いやすいところではないでしょうか。
駅前で通いやすく、必要に応じて当日の検査にも対応


初めて受診される方に知ってほしいことはありますか。
高安駅前にありますので、通いやすい場所ではあると思います。普段から通院されている方はもちろん、初めての方にも来ていただきやすい立地です。
胃カメラや大腸カメラは予約制ですが、エコーやCTについては、診察の内容によって当日に行うこともあります。もちろん混み具合によってお待たせする場合はありますが、必要だと判断した検査は、できるだけ早く受けていただけるようにしています。
体調が悪いときに、何度も予定を調整して通うのは大変です。仕事をされている方や、家のこと、介護などで忙しい方もいらっしゃいます。
そういう方にとって、「まず相談して、必要ならその日のうちに検査まで進められることがある」というのは、少し受診のハードルを下げられるのではないかと思います。
健診で指摘された数値も、早めに相談を


内科では、どのような相談が多いですか。
かぜや発熱で来られる方も多いですが、最近は健康診断の結果を持って来られる方も多いですね。
血圧や血糖値、コレステロールの数値を指摘されて、「これ、放っておいていいんでしょうか」と相談されることがあります。健診の結果を見ても、ご自身ではどれくらい注意が必要なのか分かりにくいですよね。
糖尿病については、HbA1cという血糖管理の指標を当日測ることができます。HbA1cは、ここ1〜2か月ほどの血糖の状態を見る検査です。健診で血糖値が高いと言われた方や、糖尿病予備群と言われた方にとって、今の状態を知る目安になります。
生活習慣病は、薬だけで解決するものではありません。食事、運動、睡眠、体重の変化など、日々の生活が関わってきます。
とはいえ、いきなり完璧に変えるのは難しいです。患者様の生活の中で、何なら続けられそうかを一緒に考えながら、無理のないところから始めていければと思っています。
胃もたれ・便秘・便潜血陽性は、消化器内科で相談を


消化器内科では、どのような症状の相談が多いですか。
多いのは、胃もたれや便秘の相談です。胸やけ、腹痛、下痢、お腹の張り、食欲がないといった症状で来られる方もいます。
胃腸の症状は、我慢してしまう方が少なくありません。「よくあることだから」「年齢のせいかな」と思って、そのままにされていることもあります。
もちろん、すぐに大きな病気を疑う必要がないケースもあります。ただ、症状が続いている場合や、健診で便潜血陽性を指摘された場合は、一度きちんと調べておいた方が良いでしょう。
便潜血陽性は、便に血液が混じっている可能性を示す結果です。痔などが原因のこともありますが、大腸ポリープや大腸がんが見つかるきっかけになることもあります。
「忙しいからまた今度」と後回しにせず、気になる結果が出たときは早めに相談していただければと思います。
胃カメラ・大腸カメラは、必要性を見極めて提案


胃カメラ・大腸カメラについて教えてください。
胃の痛みや胃もたれ、胸やけ、吐き気、食欲不振などが続いている場合や、健診のバリウム検査で異常を指摘された場合には、胃カメラを検討します。胃カメラは、食道・胃・十二指腸の粘膜を直接確認できる検査です。症状の原因を調べるだけでなく、炎症や潰瘍、ポリープなどがないかを確認する目的でも行います。
大腸カメラは、便秘や下痢が続く方、腹痛がある方、便に血が混じる方、便潜血検査で陽性になった方などにご提案する検査です。大腸の粘膜を直接見ることで、ポリープや炎症、出血の原因などを確認できます。特に便潜血陽性を指摘された場合は、痔などが原因のこともありますが、大腸ポリープや大腸がんが見つかるきっかけになることもあるため、一度きちんと調べておくことが大切です。
とはいえ、「カメラの検査はつらそう」「怖い」と感じる方も多いと思います。当院では、できるだけ負担を少なく受けていただけるよう、希望に応じて鎮静剤を使用し、うとうとした状態で検査を受けていただくこともできます。また、細いカメラを使ったり、大腸カメラでは検査後のお腹の張りを抑えるために二酸化炭素を使用したりと、検査中・検査後のつらさを減らす工夫もしています。
一方で、楽に受けられることだけを強調するのではなく、安全面についても事前にきちんとお伝えしています。鎮静剤を使用した場合は、検査後に院内で休んでいただく時間が必要ですし、当日は車・バイク・自転車の運転ができません。
検査が必要かどうか、鎮静剤を使うかどうか、どのタイミングで受けるのがよいかは、症状や生活状況によっても変わります。不安な点も含めてお話を伺いながら、その方に合った形で検査を進めていきます。
大腸ポリープは、日帰りで対応できるか慎重に判断


大腸ポリープが見つかった場合、その場で切除できますか。
大腸カメラでポリープが見つかった場合、その場で切除します。
ただ、すべてのポリープを日帰りで取るわけではありません。大きさや形、できている場所、出血のリスクなどを見て、当院で対応できるかどうかを判断します。
無理にその場で取ることが、患者様にとって良いとは限りません。大きなポリープや、合併症のリスクが高いと考えられる場合は、近隣の大きな病院へ紹介します。
大切なのは、「その日に取れるかどうか」だけではなく、安全に治療を進めることです。検査で見つかったものをきちんと評価し、その方にとって負担とリスクの少ない方法を選ぶようにしています。
睡眠時無呼吸症候群は、生活習慣病とも関係する身近な病気


今後、特に力を入れていきたい診療はありますか。
睡眠時無呼吸症候群の診療にも力を入れていきたいと思っています。
睡眠時無呼吸症候群は、眠っている間に呼吸が止まったり、浅くなったりする病気です。ご本人は気づいていないことも多いのですが、ご家族から「いびきが大きい」「寝ているときに息が止まっている」と言われて受診される方もいます。
日中に強い眠気がある、朝起きても疲れが取れない、血圧がなかなか安定しない。そういった症状の背景に、睡眠時無呼吸症候群が隠れていることもあります。
検査は、ご自宅で行う簡易検査から始めます。検査機器をつけて眠っていただき、睡眠中の呼吸の状態を確認します。その結果を見て、必要な方にはCPAPというマスクを使った治療を検討します。
高血圧や糖尿病などの生活習慣病とも関係することがあるので、「いびきくらいで受診していいのかな」と思わずに、気になる方は相談していただきたいですね。
高齢の方にも、若い世代にも相談してもらえる場所へ


地域の患者様には、どのような方が多いですか。
今は高齢の患者様が多いですね。長くこの地域に住んでおられる方も多く、これまでの病気や生活の流れを聞きながら診療することが大切だと感じています。
一方で、地域には若い世代の方も少しずつ増えてきている印象があります。家が建て替わったり、新しく住む方が入ってこられたりして、街の雰囲気も少しずつ変わってきています。
高齢の方には、これまでの経過を大切にしながら。若い方には、「何かあったときにまず相談できる場所」として知っていただきたいです。
健診で数値を指摘されたとき、胃腸の不調が続くとき、眠りや生活習慣が気になるとき。大きな病気になってからではなく、少し気になった段階で来ていただけるクリニックでありたいですね。
受診を迷っている方へ


最後に、受診を迷っている方へメッセージをお願いします。
当院では、内科の診療に加えて、CT、エコー、胃カメラ、大腸カメラなど、必要に応じて検査につなげられる体制を整えています。
体調が悪いときはもちろんですが、健診で指摘されたことが気になるときや、「この程度で受診していいのかな」と迷うときにも相談していただければと思います。
病気かどうか分からない段階で来ていただいても大丈夫です。話を聞いて、診察して、必要があれば検査をして、必要がなければ「今は様子を見ましょう」とお伝えすることもできます。
何かあったときに頼っていただける、地域のかかりつけ医でありたいと思っています。気になる症状があれば、遠慮なくご相談ください。
