消化器内科の診察について
当院では、消化器病学会専門医が幅広い消化器疾患(食道、胃、十二指腸、大腸、肝臓、胆のう、膵臓など)の診療を行っております。
これらの疾患を的確に診断し、最適な治療を提供することをお約束します。
消化器内科の疾患
1. 食道・胃・十二指腸の疾患
- 逆流性食道炎
- 胸やけ、食後みぞおちの痛み、酸っぱい胃液が喉に上がってくる症状などが特徴的です。
- 食事習慣の見直しや薬物療法で改善が期待できます。
- 好酸球性食道炎
- なんらかのアレルギーが関与し食道の表面に好酸球(白血球の一種類)が集まり、炎症を起こすことで発症します。
- 食べ物が飲み込みにくい、食事中に胸がつかええる、胸やけなどが主な症状であり、炎症がひどいと食道に食べ物が詰まってしまうことがあります。
- 胃カメラで食道の粘膜から組織を採取(生検)することで診断します。
- 治療は胃酸の分泌を抑える飲み薬やステロイド治療があります。
- 胃・十二指腸潰瘍
- ピロリ菌の感染、薬剤(特に痛み止め)の飲みすぎ、刺激物の摂取などによって、胃・十二指腸の粘膜が炎症を起こすことが原因です。
- みぞおちの不快感や痛み、むかつき、吐き気、食欲低下などが主な症状です。大きく深い潰瘍であれば、出血や穿孔(穴が開くこと)をきたすことがあります。
- 出血すると黒っぽい便(タール便)がでます。出血量が多いとふらつきや立ち眩みなどの貧血症状をきたします。
- 胃カメラで診断をします。癌ではないかを調べるために組織の一部を採取します。
- 良性であれば胃酸の分泌をおさえる飲み薬で治療が可能です。
- 機能性ディスペプシア(FD)
- 胃カメラなどの検査で異常がないのに、おなかの症状がつづく病気です。症状は、胸やけ、みぞおちの痛み、食後の胃もたれ感、食事を始めるとすぐにお腹がいっぱいに感じる、などです。
- 職場や生活環境のストレスが原因となることがあるため、なるべくストレスを少なくするように心がけることが重要です。その他、胃酸の分泌をおさえる薬 、胃の動きをよくする薬、漢方薬(六君子湯)などを用いて治療します。
2. 小腸・大腸の疾患
- 過敏性腸症候群(IBS)
- 大腸カメラなどの検査で異常がないのに、お腹の調子がわるく、便秘や下痢などのお通じの異常が数ヵ月以上も続くときに最も考えられる病気です。
- 心理的ストレスも関与することが多く、生活習慣の改善(規則正しい生活、十分な休養と睡眠を心がける、刺激物や脂っこい食べものを控える)が重要です。その他、便の水分バランスを調整する薬、整腸剤、腸の動きを整える薬などの薬剤を用いて治療します。
- 感染性腸炎
- 腹痛、下痢、嘔吐、発熱が見られる場合には何らかの細菌やウイルスが腸に感染し、腸炎を起こしている可能性があります。
- ウイルスによる腸炎では対症療法となりますが、細菌による腸炎では抗菌薬を使用する場合があります。
3. 肝臓に関する疾患
- 肝炎
- 肝臓の炎症により倦怠感や黄疸が現れることがあります。
- 血液検査やエコー検査で診断し、適切な治療を行います。
- 脂肪肝
- 生活習慣病と関連することが多く、特に肥満や飲酒習慣がある方に多く見られます。
- 健康的な生活習慣への改善が重要です。
4. 胆のう・膵臓に関する疾患
- 胆石症
- 右上腹部の痛みや吐き気が特徴で、超音波検査やCT検査で診断が可能です。
- 症状に応じて薬物療法や外科的治療を検討します。
- 膵炎
- 急性膵炎の場合は激しいみぞおちや背中の痛みを伴い、早急な治療が必要です。
- 慢性膵炎の場合は禁煙や禁酒などの生活習慣の見直しが重要です。
5. 排便に関する問題
- 便秘
- 長期間の排便困難やお腹の張りに悩む場合に診療します。
- 食事や運動の改善、薬物療法で対応します。
- 下痢
- 急性の場合は感染症が原因であることが多く、慢性の場合は他の疾患が関与することがあります。
消化器症状でお困りの方へ
消化器系の疾患、特に癌などは早期発見・早期治療が重要です。「少し気になる程度」と感じる症状も、ぜひお気軽にご相談ください。当院は皆さんの不安を解消し、快適な生活を取り戻すお手伝いをいたします。